全国の七輪愛好者のみなさまコンニチワ。「七輪通信」第4号をお届けいたします。わたしは先日も自宅から程近い場所で七輪しました。すでに陽射しは夏を思わせる中、木陰でジュウジュウ。雪中での七輪も風情があって良いものですが、初夏の風も気持ちいいものですね。今回は予定を変えて(なりゆき任せで)食材を特集させていただきます。
【続・おつゆをこぼすな】
前回のアサリやハマグリの話にご意見をいただきありがとうございます。あの後、なぜか連続してNHKの「ためしてガッテン」やJ-Waveのラジオ番組で同じ様な話題が取り上げられていました。
それによると貝をひっくり返らない様にする方法としては、蝶番を切る方法とオーブンで上から加熱する方法が確実な様でしたが、七輪ファンの美意識?ではどちらの方法もエレガント?(風流?)とは言えません。
やはり、アサリやハマグリは汁がこぼれないかドキドキしたり、汁をこぼしてがっかりしたりしながら楽しむのが醍醐味という事でしょう。
現在わたしは開いたアサリを箸を使って閉じ、汁がこぼれない様にひっくり返すという高等テクニックの習得に励んでいます。現在の成功率は2割5分といったところ。達人を目指します(^_^)
【アサリと醤油】
アサリを焼くときの必需品といったらお醤油ですよね。塩派の方もいらしゃるかもしれませんがウチは醤油派。開いたアサリを上手にひっくり返し、醤油を垂らしてからズッと啜る。そしてその後は日本酒でしょうね。んーっ堪りません(^_^)
しかし、アサリをひっくり返す時の他にも緊張を強いられる場面があります。醤油を垂らす瞬間です。油断すると醤油を垂らしすぎてしょっぱいアサリになってしまうことがよくあるのです。
我が家の焼きアサリに対する醤油の適量は1滴か2滴なのですが、こうしたデリケートな作業に通常の醤油差しは適しません。そこで、このほど我が家では新兵器として「焼きアサリ専用少量滴下醤油差し」を開発し装備に加えました。
モノはDIYショップにあった小型の油差しです。これで小さなアサリであろうと口が5ミリしか開いていないアサリであろうと大丈夫。1滴どころか半滴でも1/4滴でも調整可能な優れもの。ただしプラスチック製なので熱には注意。(お弁当に付いてくる魚の形の醤油入れあたりでも良いでしょうね)
【サザエとアワビ】
普段は倹約と常とし?質素に慎ましく暮らす?我が家にとって七輪はハレのイベント。ついつい普段は手を出さないこうした食材を買ってしまいます。
サザエは一番絞りのCMに影響されて味噌サザエにトライ。美味しい味噌を使ったのが功を奏しなかなかの美味。醤油味よりもまろやかな感じで、例のグルグル?なところも美味しく楽しめました。グルグルといえば、あれを引き出すときにも途中で切れてしまわないかと緊張しますよね。
アワビというのはウソ。いつも少し迷うのですが、ウチでは安い方のトコブシを選んでいます。一口サイズがアワビよりも七輪には適していると自分に言い聞かせていますが、いつかはでかいアワビを残酷に踊らせてみたいものです。
こうした一枚貝は他の貝類と違い、焼いている途中でひっくり返ったり、グルグルが途中で切れる事もありませんので、安心して調理できるところがうれしいですね。反面、2枚貝や巻き貝と比べると感動も少ない様な気もします。(わたしはデカイアワビを躍らせたことが無いので、こんな事を書いているのかもしれません)
そういえば、一枚貝ではありませんが、ホタテ貝は今までオーブンを使ってしか焼いたことがありませんでした。上火も貝の上部がちょっと焦げて良いのですが、炭火の遠赤外線とどちらが美味しいでしょうね。
【イワシ】
先月(6月)の中ころに七輪した時の体験です。新鮮(そう)な丸々と太ったイワシをスーパーで購入し焼いて食べたのですが、ふっくらとして驚くほど美味しかったのです。
素材が良かったのか、久しぶりの(野外)七輪の雰囲気のせいかは分かりませんが、これほど家(ガス)で焼くのと違うのとは思いませんでした。旬のサンマ以上に美味しく感じました。
その後、不漁のせいかイワシが高かったため試していませんが、イワシなんかと云わずに皆さんも試してみてください。ただし、塩だけはそこそこの物を使ってくださいね。塩化ナトリウム99.9%はダメです。
あと、今度は高山さんに教えていただいた自家製の一夜干しも試してみたいですね。
【カニ】
こちらは失敗例かも。先日所用があって茨城県に行った帰り、那珂湊港の市場で良い型の生ズワイガニが安く並んでいたのに目が眩み、4匹(杯)買って帰ったのです。
2匹は早速茹でてみたのですが、水っぽいというかかなり大味。けど、翌日七輪で焼いてみると大分味が締まってそこそこの旨さに。
カニミソはとても美味しいと感じたのですが、結論としてズワイはやはり旬の冬場に限るようです。
【その他】
新鮮な魚介類を先に食すと、肉類はどうでも良くなってきてしまいます。いつも魚介類のあとに上ミノ、タン塩、カルビ等と進むのですが、最近はカルビは要らなくても良い様にも感じています。
もっともこれは単に食べすぎが原因。次は肉と真摯に向かいたいとも思っています。
おっと、野菜類もちゃんと食べていますよ。まずはキノコ。直火で焼いて美味しいキノコといったらシイタケが一番好きです。最近は、他のキノコや野菜類はオリーブオイルあたりを合わせたら美味しく焼けるように思いますので、今度試してみたいですね。
【ギリシャの鯵】
だいぶ以前にNHKの紀行番組で見たのですが、ギリシャの港町の路地で七輪の様なモノでアジを焼き、それをパンに挟んで食べているのを見たことがあります。
これを今度七輪で再現してみたいのですが、フランスパンとアジ、後は何が良いのでしょうかね。オリーブオイルも合いそうな気がしますが、ニンニクやパセリも加えると良いかもしれません。
香草は何が良いのでしょう。どなたか良いアイデアはありませんか?
【後記】
このところわたしは珪藻度の成型七輪ではなく、簡便な耐火材+ブリキの七輪を使っています。また、炭もDIYショップで購入した安物です。今度は一度、国産の炭と比較してみたいと思っています。
そうそう、前回ダッジオーブンの事も書きましたが、ダッジオーブンのメーカーであるロッジ社からスポーツマングリルという名称のコンロ?が出ています。
鋳鉄製で七輪の数倍の重量がありそうな代物ですが、物としての佇まいはなかなか。七輪と比べると燃焼効率や火力調節の容易さははるかに劣りそうですが、七輪の美しさを理解できない人間を炭火焼きの世界に引きずり込むための武器にはなるかもしれません。
わたしはこのところ、いつでも炭火を置いておけるように小さな火鉢あたりが欲しいと思っています。