CT90レストア記

其の壱

10月28日

現車の 右レバー は折れていたので手持ちのCT50のパーツリストで調べて近所のバイク屋で購入。同時に調べたCT50のハンドルやシート等、部品の多くは生産中止だ。

11月1日

契約の翌週、実車を引き取りに行く。前回確認しなかったけどキーが無い。まあこれは鍵屋に作ってもらえるだろう。

11月2日

大井松田、酒匂川河川敷での部品交換会で 破損していた左レバーホルダー の代わりを入手。CS用か何かだろう。オリジナルはウンカーSW無しだがこれはウインカーSW付き。いずれはウインカーも装着するつもりだからOK。一緒に買った左レバーは合いませんでした。残念。

その後、自宅に戻って実車を確認。交換の必要な部品としては左右のレバーとクラッチ側のレバーホルダーくらいの様だ。

驚いたのはクラッチレバーだと思ってばかりいた左レバーがリアブレーキレバーだった事。で、それとは別にブレーキペダルも付いています。つまりこのCT90は 手でも足でも後ろブレーキが掛けられる のです。

ところでそのCT90、当初はエンジンくらいすぐに掛かるだろうと思っていたのだが。子細にチェックしたところ「こりゃ結構手間取るかも...」という印象。いちばんの心配はエンジン関係のネジにいじられた形跡が結構あること。圧縮はあるので内部にシリアスなトラブルはないと思いたいところだけど、ヘッドカバーのガスケットの代わりにボール紙(^_^;が使われていたりするのでタイミングチェーンの掛け違いや部品の組み間違いは十分予想されるところ。アメリカ人の整備はイイカゲンだと聞いてるからね。あと、入手が必須の部品としてはバッテリーくらいか?

八重洲出版社の「日本モーターサイクル史」にCT90が掲載されていた。発売は1967年。ボクが6歳の時だ。(この本ではCT90がOHVと誤記されています)

11月3日

今日は青山のホンダのショールームでカブのイベント。同時にホンダのバイク生産1億台達成記念で展示されていた CT200 を見たら、このリアブレーキの機構もCT90と同一でした。これで、初期のCT90は前モデル:CT200のOHVエンジンをOHCエンジンに換えただけとの確信を得る。

と同時に残念ながら シート (外皮)はオリジナルでは無い事も確信。CT90のシートCT50やCT110よりも細長い独特な形状なのでCT90専用部品の様だから入手は困難だろう。まあ、博物館に飾るワケじゃないからあきらめるとするか。(ホントはスゴク欲しいです)

11月15日

今日は山梨県の道志村のキャンプ場で開かれたJMMスーパートレッカーズというジャーナリスト関係のヒトを対象としたトライアルのイベントで遊んできました。(私はジャーナリストではありません)

そのイベントではホンダが1990年に発売したオフロード用ファンバイクのEZ9(イージーナイン)のブレーキシステムがCT90と同じコンセプトであることを発見。つまり右のレバーは前ブレーキで、左レバーと右ペダルが後ブレーキなのです。

以上、それだけの事ですが、1968年のバイクと同じコンセプトっていうんで何だか大発見をしたような気になりました。ちなみのこのEZ9、輸出名はCUBでした。

11月23日

茨城県石岡町で開かれた部品交換会へ行く。主たる目的はCT90に使えそうな部品を探すことだったのだが、実際にはC100系の部品少々と郵政カブのパーツリストを入手しただけ。郵政カブの90cc版(MD90)はCT90と同系列のエンジンだから流用できる部品もあるだろう。その他、自転車に取り付ける補助エンジンのF型カブや1950年代の2つ星カブも有ったけどそんなモノ欲しがっていたらお金がくらあっても足りなくなる。その他、リアキャリアの上に取り付けるシートもあったけど買わなかった。これは後で後悔。肝心なCT90の部品の事はすっかり忘れてた。

11月24日

プラグに火が飛ばないのでとりあえず点火系をいじることにする。フライホイール側のカバーを開けるとオイルが溜まっている。「げっクランクシャフトのオイルシールが完全に逝っている」これはオーバーホール必至だと思ったのだが、良く覗いてみると奥の方にカムチェーンのスプロケットも見える。初めて見たが、どうやら湿式の発電系の様だ。

で、フライホイールを外してみようとダブルナットにレンチを掛けたら内側のナットがカラ回り。げっ!ネジがナメたか?とあせる。気を取り直して外側のボルトをゆるめて外すと何と内側のナットはスペーサーの代わりに入っているだけ。おまけにボルトは曲がっているしネジ山はナメている。ウーム、これがアメリカンの超アバウト修理というヤツかと感心。(感心している場合ではない。)その他にもプラスネジの頭はほとんどが潰れている。組む時にはきれいなネジを使いたいものだ。 曲がったボルト

このボルトとナット。本来のボルトを無くしてしまい手近なモノを使ったのだと思われるが、本来のボルトの形状はどういうモノだろう? 現在の同形式のエンジンはクランクシャフト側がオスネジでフライホイールがナットで止まっているのだが・・・・ やはり資料があるに越したことはないが、輸出専用車であったCT90のパーツリストとなるとそうは手に入らないよナ。

ということで、作業中断。エンジンを降ろして一度全部バラした方が良いかなと考えつつ、ついでにドライブスプロケット周辺の清掃。 副変速機 が付いているためスプロケットにアクセスする為には副変速機をバラさなければならない。スプロケットの交換はタイヘンだ。

それと、無いと思っていたキーはキーシリンダーの中で折れ込んでいたのでキーアッセンブリーごと外して部屋の中でキーの抜き取りに成功。こんど鍵屋さんで合鍵を作ってもらおう。

11月28日

国産バイクのヒストリーブックからCT90のエンジンに近い車種を探す。それらのエンジンやパーツリストを入手すれば役に立つだろう。1960年代のC90,CL90,CS90,CD90あたりがイケそうだ。どなたかこれらのエンジンやパーツリストをお持ちでしたら助けてね。

このエンジンだダメだったら上記のエンジンをそのまま移植する事も考えなければ。郵政カブのMD90やCT110のエンジンが手に入ったらそいつをそのまま使おうかしら。邪道か!?

11月29日

エンジンは資料が入手できるまでひと休みということで、ウインカーの事でも考えるとする。後ろウインカーの取り付けはそれ用の穴がフレームに開いているのでそれを使おう。穴を見るとC100系の小さなウインカーを付けられる様な穴と、今のウインカーと同様なタイプも付けられそうなハイブリッド版? これは好みで選べるゾ。前のウインカーはちと問題。ハンドルにウインカー用のステーは無い。CT50のハンドルはウインカーステー付きだけど製造中止。もうひとつの頼りのCT110はハンドル自体がメッキでなく黒塗装だし・・・・CT50のハンドルが手に入れば良いのだが。かすかな望みはハンドルのウインカーが付きそうな場所に穴が開いていること。この穴に合うウインカーってあるのかしら?

12月2日

朝のジョギング中にCL50を見掛けた。昔のではなく復刻版?の方ね。何かハンドルの形がCT90に合いそうな感じ。今度比べてみよっと。

・以上、知ったかぶりして書いてはいますが誤り等がありましたらご指摘くださいませ。その他、ご意見や情報等もお待ちしています。 ©スギヤマカツヒサ

CT90 Top / 前ページ / 次ページ / TOP PAGE