CT90レストア記

其の八

4月27日

片岡義男の小説に「ホンダの90ccでマイアミからLAまで走ったら、ガソリン代はなんと20ドルだったというハイウェイ・ストーリー」という長いタイトルのものがある。カブのメーリングリストで教えてもらいました。フロリダ州のマイアミで失業した男が、おなじ失業の身ならマイアミにいるよりも南カリフォルニアに行ったほうがマシだろうと思い、足がわりに使っていたCT90に乗ってカリフォルニアへ移住するというショートストーリー。

このホンダの90ccというのはCT90だ。年式ははっきりしないが70年代後半のモデルの様。ストーリーの中で男は、ロングクルーズに備えてCT90のアクセルを右のアクセルとは別に左にもに取り付けているという点が興味深い。この話は片岡義男エッセイ・コレクション「彼の後輪が滑った」で読むことができる。太田出版刊 ISBN4-87233-263-6

4月29日

朝から車体の掃除、雨中のツーリングの汚れを落とす。併せて各部のチェック、不具合をさがす。オイルのにじみが副変速機のケース、クランクケースとシリンダーの合わせ目に見られるがこの程度の事は気にしていられない。マフラーの穴あきを塞いだところも一応大丈夫。ネジの緩みも無いが、エキパイのガードががたついていたため新品部品と交換。プラグも外してみたが焼け具合はまあまあといったところ。オイルは補充が必要なほどは減っていませんでした。

そういえばツーリング中にメーター内が曇ってしまった。メーターのランプ差込部のゴムカバーが劣化していたのでそこから水分が入ってしまうのだろう。今日は天気が良いのでメーターを外して乾燥させる。ついでにメインハーネスのカバーの破れを直したり、ブレーキやアクセルワイヤーの取り廻しを修正したりする。

外観が綺麗になった。今日は天気がいいので近所の公園で写真を撮る。これは近々にUPします。その後、ミネギシ商会へCT90に乗って顔を出す。主人も店員もCT90を興味深く見てくれたので嬉しい。CT200をレストア中の店員のヒトが、CT90のリアブレーキワイヤーが新品になっているのに気付き、部品番号を教えて欲しいとの事。今度パーツリストを貸す事にする。その他、シートが張り替えられていていることを言うと「前までウチに有ったのに」ですって。遅かりし、残念無念。

話のついでにCT90に似合いそうなフロントウインカーを聞くと、C200のウインカーが良いだろうとの事。これは1965年頃のバイクだ。どんな形のウインカーか判らないので勉強しなければ。リアはカブのウインカーの採用が確定しています。

この店は旧車のレストアで有名な店だが、旧車をカスタムしたりレースに出たりと、バイクを楽しんでいる様子がうかがわれる。ボクがエコランに出ている事も興味深そうに聞いてくれた。この店には今後入り浸る事になりそうな予感。

5月2日

朝、CT90のタッチアップペイントを調合、手持ちのプラモデル用塗料で色を作る。色の確認用にチェーンガードを外して部屋に持ち込んだ。このチェーンガード、日当たりの影響か場所により色あせの程度が異なり、見事なグラデーション。どこの部分に色を合わせよう!?

色が出来たら早速塗りたくなった。CT90は当然沢山のキズや塗装のハガレがあり、ついつい細かな部分も補修してしまう。大半の部分を補修した後、補修しすぎるとかえってビンボー臭い感じになった事に気付く。使って出来たキズは道具に風格を与える大事な要素だ。忘れてた。(けど、荷台はきれいになったヨ)

5月4日

エンジンを何とかしなけりゃと先ずはポイントの調整。調子はあまり変わらない。次に新品のポイントに交換。ほとんど変わらない。ついでにキャブの油面調整。やっぱり変わらない。悲しい(T_T)

・以上、知ったかぶりして書いてはいますが誤り等がありましたらご指摘くださいませ。その他、ご意見や情報等もお待ちしています。 ©スギヤマカツヒサ

CT90 Top / 前ページ / 次ページ / TOP PAGE