カブ徒然 chap.41

「ニコンS3」

ニコンが1958年に発売したレンジファインダーカメラであるニコンS3の復刻版を2000年記念モデルとして発売する事になった。レンジファインダーカメラというのはレンズからフィルムまでの光学系と、ファインダーの光学系が別系統になっているカメラで、一眼レフカメラが一般化されるまでは報道機材として一線で使われていたが、1970年代にニコンがニコンFという一眼レフカメラを発売した事により一線を退いたモデルである。


Photo:ニコンS3の復刻版(2000年記念モデル)のカタログ

以降、レンジファインダーカメラは長らく普及モデルとしての地位に甘んじてきた。唯一の例外は芸術家とマニア向けブランドのライカだ。ところが現代のカメラが電子機器化されすぎた事への反動から、クラシックカメラブームという流れが生じ、それと共にレンジファインダーカメラブームが起こった。それにともない各メーカーからレンジファインダーカメラの高級機が次々と発売され、そのトリを飾るかの様な今回のニコンS3の復刻版の発表である。まあ、デジタル時計の隆盛に対する機械式時計の流行の様なカウンタームーブメントのひとつである。

このニコンS3は先に記した様に1958年の発売だ。C100も同じ1958年の発売。S3の当時の価格は8万円ほどでC100は5万5千円。S3はその後1967年ころまで製造され、C100も国内では1966年まで発売されていた。レンジファインダーカメラのブームもカブのブームも同じ時代のムーブメントなのだろう。だとしたらニコンに習ってホンダがカブの初期型であるC100を復刻したらどうだろう。8万円のS3の復刻版は48万円!で販売されるので5万5千円のC100なら33万円である。どうです買いますか?

以上、好き勝手に書かせていただいておりますが、誤り等がございましたらご指摘ください。あわせてご意見や情報等もお待ちしています。 Status: 2000-04-15作成 ©スギヤマカツヒサ